このページをご覧いただき有難うございます。私は老舗シャワーヘッドのメーカー水生活製作所開発部の一社員です。日々お客さまから肌や髪の毛に関する、どちらかというとお悩みに近いお電話やメールを頂きます。シャワーヘッドの専門家として何か皆様のお役に立てる情報をお伝えできれば幸いです。
髪は女性の命といいますが、太く艶やかな髪で、いつまでも若々しく見られたいものです。そのためには、毎日のヘアケアが大切です。
皮膚科でも採用されているマイクロバブルを使ったヘッドスパが、自宅で毎日体験できるシャワーヘッドがあるのをご存じでしたか?今回は、おススメのナノバブルシャワーヘッドについてご紹介します!
【目次】
毛髪の基礎知識
髪の毛を作り出す毛母細胞
髪の毛は毛穴の奥の毛根にある「毛母細胞」によって作られます。毛母細胞とは毛乳頭周辺の細胞組織のことで、毛乳頭から栄養素や酸素を受けとり、細胞分裂することで髪の毛をつくり出します。
毛根の先にある丸い部分が毛球。この毛球にある毛乳頭から指示がでると毛母細胞が分裂して、それが髪の毛となって成長していきます。
毛母細胞は毛細血管から血液や酸素を受け取ることで分裂を繰り返します。毛母細胞が順調に分裂すれば髪の毛は健康に成長しますが、何かしらの理由で毛母細胞の分裂がうまくいかなくなってしまうこともあります。
原因は栄養不足や血行不良、ホルモン作用、ストレス、睡眠不足など原因は色々考えられますが、髪に毛が成長するためには「毛根」「毛母細胞」が健康であることがとても大切なのです。
髪の毛のサイクル
髪の毛は一生を通して「生えて抜ける」を繰り返しますが、髪の毛の寿命は4年~6年と言われています。これを毛周期(ヘアサイクル)と言います。このサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」に分かれています。
成長期:髪の毛が生えて伸びていく時期
毛母細胞が活発に分裂して、髪の毛を成長させ、古い髪の毛を押し出していきます。この期間は2~6年と言われ、髪の毛全体の8割がこの成長期にあるそうです。
退行期:髪の毛の成長が終わり、毛母細胞から離れていく
この期間は2~3週間と言われています。
休止期:髪の毛がだんだんと上の方に押し出されていき、抜けるのを待つ時期
毛根部では新しい髪の毛が生まれ始めています。髪の毛の10~15%がこの休止期にあたるとされています。
上記サイクルが乱れてしまうと、髪の毛が太く育つ前に抜けてしまうことで薄毛になってしまうのです。
女性の薄毛の原因は複雑
女性の薄毛は男性の場合と異なり、様々な要因が考えられます。女性でも男性ホルモンによって脱毛することもあれば、加齢による脱毛や、生活習慣・ストレス・ホルモンバランスなどの影響も強いと考えられています。
加齢による脱毛(老人性脱毛症)
加齢によって毛乳頭細胞が老化して起きる脱毛症です。50歳以上の男女に現れやすいです。加齢に伴い代謝が低下するため、細胞活動も低下します。すると髪が伸びるスピードが遅くなったり、毛が細くなったりして、徐々に髪の毛が薄くなっていきます。対策はなかなか難しいですが、毛乳頭細胞が活性化するように、血行を良くするなどのケアをすると良いでしょう。
女性の男性型脱毛症(FAGA)
男性型脱毛症は、男性ホルモン(アンドロゲン)の過剰分泌が原因といわれています。男性ホルモンの作用により、ひげや胸毛などが剛毛化し、頭髪は軟毛化(毛包のミニチュア化)します。この現象によって起きるのが、男性型脱毛症(Androgenic Aiopecia)です。
加齢により女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンが優位になると、女性でも男性型脱毛症になることがあります。最近では「女性の男性型脱毛症(Female Androgenetic Alopecia)」と呼ばれています。女性の場合は男性と症状が異なり、生え際は保たれますが、頭頂部を中心に髪が細く薄くなります。
男性型脱毛症の原因のひとつに、悪玉男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の作用によって、皮脂が過剰に出てしまうことがあります。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が塞がり、炎症などが起きて、毛母細胞が弱ってしまいます。髪や頭皮がベタつくと感じる場合は、頭皮の皮脂をしっかり洗浄し、清潔を保つようにしましょう。
休止期脱毛症
女性の薄毛の原因で、女性の男性型脱毛症(FAGA)に次いで2番目に多いとされています。症状はFAGAと異なり、見た目は健康そうな、太くて長い抜け毛が多いのが特徴です。AGAやFAGAのような、毛が細くなる現象はあまりみられません。
通常は、毛根全体の約80%が成長期にあるとされていますが、成長期の毛根が何らかの原因で突然休止期に入ってしまうことによって起きるのが、休止期脱毛症です。休止期に移行することで抜け毛が増え、さらに休止期から成長期への移行が長い間止まってしまうため、毛量が減ります。
原因は、ストレスや貧血、極端な食事制限によるダイエット、甲状腺機能の低下、出産や更年期などのホルモンバランスの変化などが考えられます。
洗浄力が強すぎるシャンプーに注意
洗髪不足、あるいは抜け毛が怖いからと恐る恐る頭皮をなでるように洗う、頭皮を洗わず髪の毛だけを洗うというような洗髪法の間違い等によって、頭皮に酸化皮脂が堆積してしまうと、先に述べたように脱毛の原因となります。
しかし、洗浄力の強いシャンプーによる過度な洗髪によって引き起こされる皮脂の過剰分泌にも注意が必要です。皮脂を落としすぎると、失われた皮脂を補うために、かえって皮脂の分泌が盛んになるからです。
シャンプー剤を選ぶときは、肌に優しくて適度な洗浄力がある、アミノ酸系のシャンプーを選ぶと良いでしょう。ただし、市販の大衆向けシャンプーは、ほとんどが強力な界面活性剤を使用しています。そこからいきなりアミノ酸系に変えると、洗浄力が不足する場合があります。シャンプーを変えるときは、まずは洗浄力が強めのタウリン系やカルボン酸系から試してみることをおすすめします。
避けるべきシャンプーの成分
- 語尾に「〇〇硫酸Na」「〇〇硫酸TEA」が付くもの(※「硫酸Na」単体は大丈夫)
- 語尾に「〇〇スルホン酸Na」が付くもの
- 石鹸(カリ石鹸素地)
- 殺菌剤
シャンプーの洗浄成分は、主に「陰イオン界面活性剤」です。「硫酸系」「スルホン酸系」の界面活性剤は特に洗浄力と刺激が強いので、注意が必要です。
石鹸は弱アルカリ性の洗剤です。毛髪は、弱酸性だとキューティクルが閉じ、アルカリ性だとキューティクルが開く性質があります。そのため、石鹸シャンプーを使うとキューティクルが開いてギシギシの髪になってしまいます。また、髪の主成分であるケラチンはアルカリに弱いため、傷む原因にもなります。
殺菌剤配合のシャンプーを使うと、肌を守っている皮膚常在菌まで死んでしまいます。すると外部の細菌が繁殖し、かえって肌荒れの原因になる可能性があります。フケやかゆみで悩んでいる人は、殺菌剤を使用するべきかどうか、専門医に相談することをおすすめします。
特に気を付けるべき界面活性剤
ラウリル硫酸Na
ラウレス硫酸Na
オレフィンスルホン酸Na
洗浄力がマイルドなシャンプーの選び方
シャンプーの洗浄成分である「陰イオン界面活性剤」の中には、低刺激で穏やかな洗浄力の成分もあります。それが「カルボン酸系」「タウリン系」「アミノ酸系」とよばれるものです。
洗浄力の高さは、タウリン系>カルボン酸系>アミノ酸系>の順番です。
成分表示に次のような表記があれば、おおむね判断ができます。
<タウリン系>
語尾に「〇〇タウリンNa」とつくもの
例:ココイルメチルタウリンNa
<カルボン酸系>
語尾に「〇〇カルボン酸Na」や「〇〇酢酸Na」がつくもの
例:ラウレス-5-カルボン酸Na
<アミノ酸系>
語尾に「〇〇アラニンNa」や「〇〇グルタミン酸Na」がつくもの
例:ラウロイルメチルアラニンNa
皮膚科で採用されている、マイクロバブルを使ったヘッドスパ
ヘアサイクルが上手くまわるよう、近年美容皮膚科等で取り入れられているのが、マイクロナノバブルを使ったヘッドスパです。
ヘッドスパは、頭皮の洗浄やもみほぐしによって、髪の修復や頭皮環境の改善を目的とする施術です。頭皮の血液やリンパの循環を活性化させ、老廃物、疲労物質の排出を促進します。これにより育毛や発毛効果をもたらします。
マイクロナノバブルとは、直径0.1㎜(=100㎛)以下の、超微細な気泡のことです。
毛穴の大きさがおおよそ直径0.3mmに対してマイクロナノバブルの大きさは直径0.1mm。このマイクロナノバブル水が毛穴の奥深くまで入り込み、頭皮の皮脂やスタイリング剤の残りカスをしっかり吸着して洗い流します。
マイクロナノバブルの洗浄力が高い理由は、マイナスイオンを帯電しているからです。
皮脂などの汚れはプラスイオンを帯電しています。そのため、イオン効果によって、プラスイオンを帯電している汚れを吸着します。
汚れを吸着したマイクロナノバブルが、水流とともに肌から離れていくことによって、 汚れをごっそり落としてくれるのです。
このように、従来型のシャワーヘッドでは吸着できなかった汚れまで洗い流すことができるため、肌環境の改善が期待できます。
皮脂を洗い流そうとしてゴシゴシ洗うと毛根にダメージを与えてしまいますが、マイクロナノバブルを含んだ水流だけである程度の汚れを落とすことができるため、強く擦らなくても汚れが自然に落ちます。シャンプーの量が少なくて済むので、すすぎ残しによる肌トラブルも減ります。
また、肌に当たる時にマイクロナノバブルが弾けることで、肌に適度な刺激を与えることができます。刺激によって血流が促進され、保温効果を期待できるのが特徴でもあります。きめ細かい泡が肌を優しく刺激して、血行を良くしてくれます。血行が良くなると、頭皮に酸素や栄養分が十分に行き渡るようになるため、髪の毛が健康に成長します。
ヘッドスパを自宅で体感!オススメシャワーヘッド
施術をしてくれるサロンに行かないと、マイクロナノバブルを体感できないと思われてる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今やマイクロナノバブルが放出されるシャワーヘッドを各メーカーが製造販売しています。なので自宅でヘッドスパを毎日体感することが出来るのです。
その中でも特にオススメなのが、水生活製作所のバブリージョワー!!!
マイクロナノバブルを発生させる機能と、浄水機能を兼ね備えた、業界でも珍しいシャワーヘッドです。
液体1ccの中に約1.7億個ものマイクロナノバブルを発生させることができます。これはナノバブルシャワーヘッドの中でもトップクラスのマイクロナノバブル発生量です。
また、塩素や水道管内の汚れなど、肌に刺激となる物質を取り除いたキレイな水が肌の奥まで浸透するので、頭皮の肌荒れを改善します。水の浄化には、活性炭を使ったろ過方式を採用しているため、肌に優しい!
肌への負担も考え、シャワー水流だけでなく霧のように柔らかいミスト水流もプラス。シャンプーや石鹸の泡立ちも自然と良くなるのでゴシゴシ洗う必要がなくなります。
肌に良い機能がたくさん搭載されたシャワーヘッドで、頭皮のケアをしませんか?
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電話番号:0581-23-0570(平日9:00~17:00) メールアドレス:information@mizsei.co.jp
<参考>
安田利顕、漆畑修『美容のヒフ化学』南山堂 2021年
東田雪子 『間違いなく育毛がかなう本』 現代書林 2020年
かずのすけ『オトナ女子のための美肌図鑑』株式会社ワニブックス 2017年