浄水器・整水器・活水器の違いは？

キッチンのシンク

浄水器と整水器、そして活水器の違いをご存じでしょうか？

呼び方が違うだけだと思っている方も多いかもしれませんが、それぞれ性能が大きく異なります。

整水器や活水器の中には、性能が疑問視されているものも少なくありません。機能の根拠がはっきりしていて、シンプルなものをおすすめします。

浄水器とは

浄水器とは、水道水の残留塩素やその他の不純物を除去または減少させるための器具です。

どんな物質を除去できるかは、製品によって大きく異なりますが、「水を美味しくする・浄化して安全にする」ことが目的です。

日本の水道水は塩素消毒などによる管理が徹底しており、水道水の元となる原水も汚染の少ないキレイな水です。したがって、基本的に必要性が低いと考えられています。しかし、塩素消毒の副生成物である総トリハロメタンなどには発がん性や催奇形性が疑われているため、長期的な健康被害を考慮して使用する家庭が増えています。

整水器とは

一般に「整水器」と言えば、「アルカリイオン整水器」のことを指します。浄水フィルターで浄化した水に電流を流すことで、水を電気分解し、アルカリイオン水と酸性水を作ります。電気分解せずに、浄水のまま出すこともできます。

アルカリイオン水は、高血圧などの病気やアトピーなどの体質改善に効果があると謳われていました。酸性水は、弱酸性で洗顔することで美容に良い、殺菌効果があるなどと宣伝されていました。

しかし、現在効果が認められているのはアルカリイオン水のみで、「胃腸症状改善に有効である」としか表示できないことになっています。酸性水の効果については全く表示してはならないことになっています。（2005年の改正薬事法より）

なお、アルカリイオン整水器を使う場合には、次のことに注意しましょう。

医薬品をアルカリイオン水で飲んではいけない
腎不全やカリウム排泄障害等の人は、アルカリイオン水を飲んではいけない
医師の治療を受けている人、持病のある人、体が弱っている人、腎臓に障害のある人は、アルカリイオン水を飲む前に医師に相談する
ph10以上のアルカリイオン水は飲用不可である
乳幼児は体内のph値を調整する機能が未熟なので、アルカリイオン水を飲んではいけない
酸性水は飲用不可なので、洗い物などに利用する
肌の弱い人、アレルギー体質の人は酸性水を使用しない

活水器とは

活水器は、磁石などにより水に何らかのエネルギーを与え、水道水を「活性化」させる器具です。水質や水の構造に変化を与えるとされています。「浄活水器」という、活水機能と浄水機能が両方付いた商品もあります。

有名なものでは、磁化水、πウォーター、波動水、活性水素水、トルマリン処理水、遠赤外線処理水などがあります。これらの効果・効能については疑問視されているものも少なくありません。東京都生活文化局は、「景品表示法が禁止する不当表示に該当するおそれがある」と警鐘を鳴らしています。

参考：東京都生活文化局｜「活水器」の表示に関する科学的視点からの検証について

この手のいわゆる「ニセ水化学」系を見抜くポイントは、｢水の性質は変わらない｣という点です。

水に溶けているイオンや分子などの物質は、水の中で様々な反応を起こし、色々な性質を示します。そのため、水そのものの性質が変わったように見えますが、水はあくまでも｢入れ物｣のようなものです。入れ物の中身が変わるだけで、入れ物そのものが変化することはありません。

水そのものが変化するとされる磁気処理やクラスター論といった水科学は、そもそもその存在自体が証明されていない上に、測定も不可能です。

活水器の中にも広告通りの性能を持つ商品もあるのでしょうが、怪しげな商品も多く出回っているため、見分けるのが難しいです。ご購入やご使用の際は、業者からの情報だけではなく、多角的に情報を収集しましょう。消費生活センターに相談するという方法もあります。

浄水器を選ぶときは、有害物質の除去項目数をチェックしよう

見た目ではわかりませんが、水道水には何種類もの有害物質が混入している可能性があります。たとえば、殺虫剤、原虫、重金属、化学品、農薬、消毒副産物などです。
これらは、ガン、循環器・腎臓・肝臓・神経・心臓・筋肉・生殖器等の障害、リンパ腫瘍や白血病等様々な健康障害を引き起こす原因となりうるとされています。（健康障害研究途上のものもございます。）

浄水器を選ぶときは、どんな有害物質を除去できるのか、性能をよく調べることをお勧めします。

水生活製作所でも、高機能な浄水器を製造販売しております。除去項目数の一覧をリンクから確認できるようにしてありますので、ぜひご覧ください。