近年、個々がSDGs活動に取り組む事が一般化してきました。買い物時にエコバッグを使用するようになった人も多いのでしょうか。
このページでは、いかに地球と人により良い価値を提供できるかを日々追求している私たち水栓メーカーが、節水という観点から、皆さまにも実践いただける事をご紹介します。
私達は日頃どの位水を使用しているの?
いきなりですが、私達が日頃ひとりで1日にどの位の水を使用しているかご存知ですか?
水を飲んだり顔を洗ったりトイレに行ったり、お風呂にも入りますね。また洗い物や洗濯にも水を使用します。朝から晩まで水と関わっているわけですが、家庭でひとりが1日に使用する水の量は約214L程度だと言われています。
家庭での水の使われ方の割合の多い順に、ふろ40%、トイレ21%、炊事18%、洗濯15%、その他6%です。お風呂のバスタブにたまる水の量は約200L、更に3分間シャワーを流しっぱなしにすると約36Lの水を使用することになります。その他、水洗トイレの大のレバーを使うと6~8Lの水が流れますし、洗面で1分間水を流し続けると約12L使う事になります。
今はこのような水の使い方の生活が当たり前になっていますが、1965年から2000年までの35年間で、1人が1日に使用する平均使用量は約2倍に増えています。
なぜ節水をした方が良いの?
「水の無駄遣いは良くないかな」と思っている方は多くいらっしゃるかと思いますが、そもそもなぜ節水が必要なのでしょうか。
理由の1つは「使える水の量が限られている」からです。地球の表面の3分の2が水で覆われていますが、そのほとんどが海水で、飲み水として使える地表の水は地球上の水のわずか0.01%だそうです。
また、水の無駄遣いが電気の無駄遣いにつながっているという理由もあります。水道水をつくって送るためには、沢山の電気が使われています。おふろ3.3倍分の水をつくるエネルギーはテレビ5時間分と同じ位だそうです。水を使えば使うほど、電気を使う事にもなるのです。
その他にも、ダムを今以上につくる必要がなくなるし、地下水のくみすぎによる地盤沈下も防げます。そして自然環境を守り、新しい水源を確保するためのお金も節約できます。
私たちが出来る節水活動って具体的にどんな事だろう?
水を勢いよく出しすぎない
これは意識的に気をつける事も出来ますが、毎度気を気をつけるのもなかなか大変ですので、節水器具を取付けて、通常の使い方でも節水できるような仕組みを整えておくことが効果的でしょう。最近は、勢いが強く感じるような仕掛けが施されていたり、マイクロナノバブルを含める事によって汚れ落ちが良くなる工夫のある商品も多く開発されています。止水栓を少し閉じておく事によって事前に少ない量しか流れないように調整することも出来ます。
水を出しっぱなしにしない
洗面や台所では意識的に水を止めるように心がけましょう。水の使用量が1番多いお風呂では、水を一時的に手元で止めるストップ機能付きシャワーヘッドの利用や節水機能と浴び心地の良さに特化したシャワーヘッドの利用も効果的でしょう。
使った水を再利用する
水の無駄遣いをなくす「Reduce」に加えて、一度使った水を再利用する「Reuse」も水を大切にするワンアクションのひとつです。湯舟に溜まった残り湯を洗濯に再利用すれば100Lの水を節約できると共に、お湯を使う事で汚れ落ちも良くなります。
私達にできるSDGsアクション
ちょっとした心がけや工夫によって、節水という面からSDGsに貢献することができます。私たちの地球を守るだけでなく、水道光熱費も抑えることができます。節水からSDGs活動を始めてみませんか?
水からすてきな生活を!節水商品と言ったら「MIZSEI」
私たちは日本に8社ある水栓メーカーの1社で、水洗バルブ発祥の地、岐阜県山県市に所在します。水生活製作所という社名には「水からすてきな生活をつくる。」という意思を込めました。アイデアと技術で水まわり製品を作って70年。これからももっとワクワクするような商品を生み出していきます。
出典:
『水のひみつ大研究1 水道のしくみを探れ!』 発行所:株式会社ポプラ社 発行:2023年4月
『いま「水」を考える2 生活にかかせない水』 発行所:岩崎書店 発行:2021年1月