シャワーを浴びていて、お湯からいきなり冷たい水になってビックリしたことはないですか?
これは、給湯器の「サンドイッチ現象」というものによることが多いのです。
「シャワーを浴びていて水になることがあるけど何故?」「どうして湯温が安定しないの?」
そんな方にご覧頂きたいページです。
シャワーが急に水になるのは
シャワーを浴びていて、急に水になったり、かと思ったら急にお湯になったり、湯温がバラバラと安定せずビックリした経験はありませんか?
これは、サンドイッチ現象、冷水サンドイッチ現象と言われるものです。
使用中に止めて、もう一度お湯を出したときにお湯ではなく水で出てくる、といったものです。
冷水サンドイッチ現象が起きる原因
給湯器には、貯湯式や瞬間式など様々なタイプがありますが、特にガス給湯器や瞬間湯沸かし器を使っている場合によく起こります。
ガスの瞬間式は、とろ火運転ができない為、設定温度と水温の差が2℃しかなかった場合、吐出温度が高くなり過ぎて熱湯になると一時停止し、温度が下がると再度燃焼の繰り返しとなり、一時停止中も常温の水が流れることになるので、熱湯と水が配管の中で交互に混ざる状態になります。
つまり、湯→水→湯といった具合に、お湯の間に冷水がサンドされる状態なので冷水サンドイッチ現象と呼ばれているのです。
特に夏場に起きることが多いのは、夏は水温が高くなるからです。給湯設定温度を低く設定すると、水温と設定温度の差が少なくなり、燃焼の必要がないと認識され一、時停止してしまいます。
冷水サンドイッチ現象が起こる仕組み
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給湯器が一度止まる
- シャワーを一時的に止めたり、水圧が変化したりすると、給湯器の燃焼が一時的に停止します。
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給湯器が再起動する
- シャワーを再開した際に、給湯器が再び動き出しますが、お湯が供給されるまで少し時間がかかります。
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一時的に冷水が混ざる
- 再起動までの間に水道管内に残っていた冷たい水が流れ出し、その後で温かいお湯が再び届くため、「冷たい→温かい」と感じるのです。
冷水サンドイッチ現象が起きる主な原因
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給湯器の特性
- 瞬間湯沸かし器は、水を温め始めるのに時間がかかるため、温水が安定するまで冷水が一時的に流れることがあります。
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シャワーを途中で止めた場合
- シャワーを途中でオフにした後、再びオンにしたときに冷水が先に出ることがあります。
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給湯器の性能不足
- 古い給湯器や能力の小さい給湯器では、水温が安定しないことが原因になる場合があります。
冷水サンドイッチ現象を避けるには
夏は暑いので設定温度を下げがちですが、42℃くらいの設定にすると一時停止による水温のバラつきが回避できる可能性があります。
そもそも機械の不具合や故障ではなく、給湯器がお湯を温める仕組みで発生してしまうものなので、対策が難しいのですが、Q機能が搭載された給湯器に交換することで改善されることも多いようです。
Q機能とは、各給湯機メーカーが冷水サンドイッチ現象を対処するために開発している機能で、仕組みはメーカーごとに違いはありますが、現象によって発生する温度差を減らしたり、お湯が出るまでのラグを減らすことができるといったものです。
なお、冷水サンドイッチ現象ではありませんが、給湯器の作動最低流量よりシャワーヘッドの吐水量が少ないと給湯器が反応せずお湯にならないといったケースもあります。
その際、浴室水栓の流量調整弁が絞ってある場合は、ここを開いて流量を増やすと改善されることがございます。
ミスト水流のあるシャワーヘッドなどは、シャワーヘッド側で大きく流量を絞る構造となりますが、バブリーミスティシャワー2.0は、ミストの水量を従来品と比べて40%UPしましたので作動最低流量を下回るといったケースがより少なくなり、快適な浴び心地がパワーアップしております。
※給湯器の種類によって異なりますので、作動を保証するものではございません。
冷水サンドイッチ現象の対策
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給湯器の交換・調整
- 最新の給湯器では、この現象を防ぐための機能が搭載されているものもあります。機種の見直しを検討すると良いでしょう。
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シャワーの使用方法を工夫
- シャワーをこまめに止めず、一定の流量で使うことで現象を減らせる場合があります。
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配管の保温
- 冬場や配管が冷えやすい環境では、配管に保温材を巻くことで冷水が出る量を抑えられることがあります。
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給湯器の位置調整
- 給湯器がシャワーから遠い場合、お湯が届くまでに時間がかかるため、可能なら給湯器をシャワーに近い場所に設置するのも一つの方法です。
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