この春から新生活を始められる方、おめでとうございます!
社会人暦約10年、岐阜→東京生活経験アリのワーママが、これから一人暮らしをはじめる人に伝えたいことを気ままにお伝え致します。
シャワーのほうがガス・水道代の節約になるイメージがあるかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか?そこで、一人暮らしのお風呂事情について、シャワーと湯船に入ることのどちらが得になるのかを紹介します。
【目次】
浴槽1杯分の湯量はシャワー15分程度に相当
一般的なシャワーの場合、1分間に約10リットル使用する計算になります。
普通の浴槽の容量は約200リットルですが、一人暮らし用のアパートなどではバスタブがコンパクトな場合が多く、150リットル程度で足りることがほとんどです。
したがって、浴槽1杯分の湯量はシャワー15分程度に相当するといえます。
以上のことから、シャワーを使う時間が15分以内ならば、浴槽に湯を溜めるよりも水道代が安くなると言えそうです。
ちなみに、東京都水道局が公表している水1リットルあたりの目安単価0.24円で計算すると、10分間シャワーを使った場合100リットルで約24円、15分使用すると150リットルで約36円、20分使用すると200リットルで約48円の水道代がかかります。
お風呂を1回沸かすのにかかるコスト
お風呂(一般的な一人暮らし用アパートの浴槽:150リットル)を1回沸かすのにどのくらいのガス代と水道代がかかるのか、都市ガスとプロパンガスでシミュレーションしてみます。
シミュレーションにあたっては以下の計算式と条件を用います。
【計算式】
- 上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価
- 必要な水道代=150リットル×0.24円=36円
【条件】
- 上昇温度:20℃(20℃を40℃にする場合)
- 水量:150リットル(一般的な一人暮らし用アパートの浴槽の場合)
- 熱効率:80%(従来型ガス給湯器の場合)
- 発熱量:10750Kcal/㎥注2(45MJ/N㎥を換算)
- 都市ガス基準単位料金:145.31円(東京ガスを契約で、1ヶ月の使用量が 20㎥までの場合)
- プロパンガス従量単価:706円(プロパンガス料金比較サイト調べ:一人暮らしの1ヶ月平均プロパンガス料金より)
- 1リットルあたりの水道代:0.24円
【参考】
お風呂の気になるガス代を解説!湯張りとシャワーの比較とおすすめ節約術7選 | カテエネ (chuden.jp)
ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)|東京ガス株式会社 (tokyo-gas.co.jp)
一人暮らしのプロパンガス料金を解説・平均価格と使用量 – プロパンガス 料金比較サイト (propan-gas.com)
水道料金・下水道料金の計算方法(23区) | 手続き・料金 | 東京都水道局 (tokyo.lg.jp)
都市ガスの場合
都市ガスでお風呂を1回沸かすのに必要なガス代は約50.69円です。水道代36円を足すと、1回のお風呂で約86.69円のコストが発生する計算になります。
必要なガス代=20℃×150リットル÷(0.8×10750Kcal/㎥)×145.31円=約50.69円
プロパンガスの場合
プロパンガスでお風呂を1回沸かすのに必要なガス代は約110.3円です。水道代36円を足すと、1回のお風呂で約146.3円のコストが発生する計算になります。
必要なガス代=20℃×150リットル÷(0.8×24000Kcal/㎥)×706=約110.3円
シャワーを浴びるのにかかるコスト
シャワーにかかるガス代と水道代を計算するための計算式と前提条件は、ガス代の時と同じです。
10分使用(100リットル)
<都市ガス>
必要なガス代=20℃×100リットル÷(0.8×10750Kcal/㎥)×145.31円=約33.79円
水道代=0.24円×100リットル=24円
10分のシャワーにかかるコスト=約57.79円
<プロパン>
必要なガス代=20℃×100リットル÷(0.8×24000Kcal/㎥)×706=約73.54円
水道代=0.24円×100リットル=24円
10分のシャワーにかかるコスト=約97.54円
15分使用(150リットル)
<都市ガス>
必要なガス代=20℃×150リットル÷(0.8×10750Kcal/㎥)×145.31円=約50.69円
水道代=0.24円×150リットル=36円
15分のシャワーにかかるコスト=約86.69円
<プロパン>
必要なガス代=20℃×150リットル÷(0.8×24000Kcal/㎥)×706=約110.3円
水道代=0.24円×150リットル=36円
15分のシャワーにかかるコスト=約146.3円
20分使用(200リットル)
<都市ガス>
必要なガス代=20℃×200リットル÷(0.8×10750Kcal/㎥)×145.31円=約67.58円
水道代=0.24円×200リットル=48円
20分のシャワーにかかるコスト=約115.58円
<プロパン>
必要なガス代=20℃×200リットル÷(0.8×24000Kcal/㎥)×706=約147.08円
水道代=0.24円×200リットル=48円
20分のシャワーにかかるコスト=約195.08円
浴室の光熱費を節約したい場合は、節水が効果的
お風呂とシャワー、どちらが安いか計算してみました。一般的な一人暮らし用アパートの浴槽(150リットル)と、一般的なシャワー(1分間に約10リットル使用)を使用するという条件で計算した結果、シャワーの使用時間が15分を超えない限りは、お風呂よりシャワーの方が安いという結果になりました。
ガス代の求め方はお風呂の場合とシャワーの場合で変わらないため、使用する水の量によって料金が変動するといえます。そのため、光熱費を節約したければ、節水が効果的です。
簡単にできる節水方法
〇浴槽の湯量を少なくする
お風呂を沸かしている途中でお湯に入ってしまうのが効果的です。お湯に入ると体の体積の分だけかさが増すので、思ったよりも少なめのお湯で十分に満足出来ます。また、水を入れたペットボトルを浴槽に入れると、水のかさ増しができます。
〇シャワーを短縮する・こまめに止める
タイマーなどを使用して、余分にシャワーを使わないようにすると節約につながります。ボディソープを泡立てている間や髪を洗っている最中などにシャワーをこまめに止めるだけでも節約効果があります。
〇洗面器に水をためて顔や体を洗う
〇湯船に溜めたお湯を使って体などを洗う
〇節水シャワーヘッドを使う
水生活製作所のおすすめ節水シャワーヘッド
節水シャワーヘッドとは、シャワーの水量を少なくすることで節水ができるグッズです。水量が少なくなると、浴び心地が悪いのでは?と思われがちですが、ヘッドの目を細かくするなどの工夫がなされているので、不便さを感じることはありません。また、手元に一時止水スイッチがついているものもあるので、さらに節水が期待できるのもポイントです。
シャワーヘッドの交換にはお金がかかりますが、ガス代と水道代のランニングコストを抑えられるため、長期的には節約に繋がります。
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