低水圧用シャワーヘッドとは?メリット・デメリットについて解説

低水圧用シャワーヘッドとは、水圧が弱い場所でもしっかりと水を出せるように設計されたシャワーヘッドのことです。

特に、水道の圧力が弱い家やアパート、井戸水を使っている家庭で役立ちます。

メリットが大きいですが「水流が細い」「節水効果が強すぎる」「お湯の温度が変わる」などのデメリットも。

家の水圧や好みに合わせて選ぶびましょう!

低水圧用シャワーヘッドの仕組み

  1. 水の流れを狭めて勢いをつける
    シャワーヘッドの穴を小さくしたり、少なくしたりすることで、水が勢いよく出るようになります。ホースの先を指で押さえると水が強く出るのと同じ原理です。

  2. 内部に加圧機能を持たせる
    中に特殊な構造を作り、水の圧力を上げるものがあります。例えば、タービンのようなパーツを使って、水の流れを速くするタイプです。

  3. 空気を取り込んで水の量を増やす
    空気を混ぜることで、水の量が多く感じられるようになります。泡のように柔らかい水流になりますが、シャワーの水が物足りなく感じるのを防ぎます。

どんな人におすすめ?

  • 水圧が弱くてシャワーの勢いが足りないと感じる人

  • アパートやマンションの上の階に住んでいる人(特に水圧が弱くなりやすい)

  • 井戸水や貯水タンクを使っている家庭

低水圧用シャワーヘッドのメリット

✅水の勢いが強くなる → 弱い水圧でも快適なシャワーが可能。

✅洗い流しやすくなる → シャンプーやボディソープをスムーズに落とせる。

✅給湯器が作動しやすくなる → お湯が出やすくなり、温度が安定することも。(特に古いタイプの給湯器)。

✅節水効果が期待できる → 少ない水量でもしっかり洗える。

✅工事不要でコスパが良い → 取り付けが簡単で費用も手頃。

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低水圧用シャワーヘッドのデメリット

低水圧用シャワーヘッドにはメリットが多いですが、いくつかデメリットもあります。

1. 水の出方が変わる

低水圧用シャワーヘッドは水圧を上げる工夫をしているため、通常のシャワーヘッドと比べて水の出方が変わることがあります。

  • 水流が細くなる → 穴を小さくして勢いを強める設計のため、通常よりもシャワーの水が細く感じることがある。

  • 空気を含むタイプは軽い感触になる → エア混合式のシャワーヘッドは、水に空気を含ませるため、水圧は強くなるが「少し軽い・柔らかい感触」になる。

2. 節水効果が強すぎると、物足りなく感じることも

低水圧用のシャワーヘッドは、節水効果が高いものが多いですが、逆に水量が減りすぎて「洗い流すのに時間がかかる」と感じる人もいます。

  • シャンプーを流すのに時間がかかる ことがある。

  • お湯をためるのに時間がかかる(バケツや浴槽にお湯をためる場合)。

3. お湯の温度が変わる可能性

シャワーヘッドの仕組みによっては、お湯の温度に影響を与えることがあります。

  • エア混合タイプ → 空気を混ぜるため、少しぬるく感じることがある。

  • 細い穴のタイプ → 給湯器の設定によっては、お湯が出るまでに時間がかかることがある。

4. 水圧が高い家では逆効果になることも

もともと水圧が十分にある家庭で低水圧用シャワーヘッドを使うと、逆に水の勢いが強すぎたり、肌に刺激が強くなったりすることがあります。

5. シャワーヘッドの種類によっては目詰まりしやすい

細かい穴のタイプのシャワーヘッドは、長く使っていると水垢やカルキが詰まりやすいことがあります。定期的な掃除が必要です。


デメリットを防ぐ方法

  • 自分の家の水圧を確認する(低水圧用が本当に必要かチェック)。

  • 水流タイプを選ぶ(エア混合・ターボ加圧など、好みに合うものを選ぶ)。

  • 掃除しやすいモデルを選ぶ(目詰まり防止機能付きのものがおすすめ)。

低水圧用シャワーヘッドは水圧が弱い家にはメリットが大きいですが、「水流が細い」「節水効果が強すぎる」「お湯の温度が変わる」などのデメリットもあります。

家の水圧や好みに合わせて選ぶと、快適に使えます!

低水圧ってどれくらいの水圧?

一般家庭の水圧は0.2~0.4MPa程度です。0.1MPa(メガパスカル)以下 だと「低水圧」とされています。

  • 0.1MPa前後 → 低水圧(シャワーの勢いが足りないと感じることが多い)
  • 0.2~3MPa → 適正な水圧(普通のシャワーヘッドで快適に使える)
  • 0.3MPa以上 → 強めの水圧(勢いのあるシャワーが出る)

水圧を確認する方法

正確な値が知りたい場合は、水圧計を使うのがベストですが、簡単に測りたいなら2Lのペットボトルが何秒で満たされるかを測ることで、大まかな水圧を推測可能です。

必要なもの

  • 2Lのペットボトル(目盛り付きが便利)
  • ストップウォッチ(スマホのタイマーでもOK)
  • 蛇口(水圧を知りたい場所のもの)

測定手順

1️⃣ 蛇口の先にペットボトルをセット(蛇口に直接入れる or 口を当てる)
2️⃣ 蛇口を全開にし、2Lが満タンになるまでの時間を計る
3️⃣ 以下の表と照らし合わせて水圧の目安を確認する

ポイント

できるだけ蛇口を全開にする(正確に測るため)
水道メーターに近い場所で測る(元の水圧を知るため)
複数の蛇口で測定するとより正確(家の中の圧力差を確認)

2Lの水が溜まる時間と水圧の関係(目安)

また、水圧が低くなりがちな家や地域には、いくつかの共通した特徴があります。

詳しくはこちらをご覧ください:水圧が高い地域や弱い地域の特徴は?|エスプレッソマシンを安全に設置するために | MIZSEI 水生活製作所

水圧が低いと感じたら?

  1. 低水圧用シャワーヘッドを使う
    → これで水の勢いを改善できることが多い。

  2. 止水栓を調整する(家の蛇口やシャワーの元栓)
    → 途中で水が絞られていると、水圧が下がることがある。

  3. ポンプ(加圧ポンプ)を設置する
    → 井戸水やタンク水を使っている場合、これで水圧を上げられる。

参考:シャワーの水圧が弱いときは、止水栓を開いてみよう|流量調節の方法を解説 | MIZSEI 水生活製作所

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