蛇口のパッキンの交換は、初めてでも比較的簡単に行えます。(シングルレバー式蛇口、高級蛇口、デザイン性重視の蛇口、センサー式蛇口など、内部構造が複雑なものを除きます。)
パッキンのサイズの調べ方や、交換方法を載せてみたので、参考になれば幸いです!
パッキンのサイズを調べる方法
① 交換する蛇口のメーカーと型番を調べる
- 蛇口本体や取扱説明書にメーカー名と型番が書かれていることが多い。
- 型番が分かれば、メーカーのサイトやホームセンターで適合するパッキンを調べられる。
② 既存のパッキンを取り外して測る
交換予定の古いパッキンを取り出してサイズを測る方法もあります。
測るべきポイント
- 外径(直径)
- 内径(穴の直径)
- 厚み
- 形状(丸・平型・コマ型など)
劣化しているパッキンは 膨張したり、削れて小さくなっていることがあります。できれば、同じ型番の新品と比較するのがベストです。
③ ホームセンターで店員に相談する
- 古いパッキンを持っていって店員に見せると、適合するサイズを教えてくれます。
- 「〇〇メーカーの蛇口用のパッキンを探しています」と伝えるのも◎。
④ 汎用サイズを試してみる
水道用パッキンには 「規格サイズ」 があります。日本の一般的な蛇口(13mm水栓)なら標準サイズ(コマパッキン14×11×4mm、三角パッキン19×13×2.5mm)が多いです。
13mm水栓の「13mm」とは、水道管の内径が13mm(= 1.3cm)、すなわち蛇口の取り付け口のサイズ(水道管と接続する部分)が13mmの水栓を指します。
💡 家庭用のほとんどの蛇口は13mm水栓!
➡ 「13mm水栓用のパッキン」と書かれているものを選べばOK!
🔹 家庭用水栓のパッキン規格一覧
🔹 一般的な家庭用水栓のサイズ
⑤ 型番不明でも「パッキンセット」を試す
「水道用パッキンセット」 は、よく使うサイズが複数入っているので、どれが合うかわからない場合に便利。
型番が分からない場合、こうしたセットを使って合うものを試すのもアリです。
🔧 コマパッキンの交換方法
準備するもの
- 新しいパッキン(蛇口の型に合ったもの)
- モンキーレンチ(またはスパナ)
- プラスドライバー(種類による)
- マイナスドライバー(こじ開け用)
- 布やタオル(部品を傷つけないため)
- バケツや雑巾(水がこぼれたときのため)
手順
① 水の元栓を閉める
まず、家の元栓(止水栓)を閉める。閉めないと作業中に水が吹き出すので注意!
② 蛇口のハンドルを外す
- ハンドルにネジがある場合 → ドライバーでネジを外す
- ネジがない場合 → マイナスドライバーでキャップを外す
- ハンドルを上に引っ張って取り外す
③ ナットを外してスピンドルを取り出す
- モンキーレンチでナットを反時計回りに回す(固い場合は布を巻いて力をかける)
- スピンドル(内部の金属部品)を取り出す
④ 古いパッキンを交換する
- 取り出したスピンドルの先端にゴムパッキンが付いている
- 古いパッキンをマイナスドライバーで外す
- 新しいパッキンを取り付ける(しっかりはめる)
新しいコマパッキンを取り付ける際に、上下の向きを間違えることがよくあります。正しい方向に挿入されているか、慎重に確認してください。
コマパッキンが劣化していると…
- ゴムが硬くなっている
- ひび割れがある
- 削れてサイズが小さくなっている
➡ これなら交換すれば 水漏れが改善する可能性大!
⑤ 元に戻す
- スピンドルを元の位置に戻す
- ナットを締める(強く締めすぎない)
- ハンドルを取り付ける
- ネジやキャップを元に戻す
⑥ 水の元栓を開ける
元栓を開けて、蛇口をひねり水漏れがないか確認。問題なければ完了!
補足
- 新しいコマパッキンを取り付ける際に、上下の向きを間違えることがよくあります。正しい方向に挿入されているか、慎重に確認してください。
- ナットや部品をしっかり締めないと水漏れの原因になります。一方で、過剰に力を入れて締めすぎると部品を破損する可能性もあるので、適切な力加減を心掛けましょう。
- コマパッキンの取り付け部分に古いゴミや汚れが残っていると、新しいパッキンが正しく密着せず、水漏れの原因になります。事前に綺麗にしておきましょう。
🔧 三角パッキンの交換方法
① 準備するもの
- 新しい三角パッキン(蛇口のメーカーや型番に合うもの)
- モンキーレンチ(ナットを回す)
- プラスドライバー(ハンドルのネジを外す)
- マイナスドライバー(キャップを外す)
- 布やタオル(蛇口を傷つけないように)
- バケツや雑巾(水がこぼれたとき用)
② 水の元栓を閉める
家の元栓(止水栓)を閉めましょう!
➡ これを忘れると作業中に水が噴き出してしまいます💦
③ ハンドルを外す
- ハンドルのネジを外す(ドライバー使用)
- ネジがない場合はキャップをマイナスドライバーで外す
- ハンドルを上に引き抜く
ハンドルが固くて抜けないときは…
- ゴム手袋をつけて滑らないように引っ張る
- 少し左右に動かしながらゆっくり引き抜く
④ ナットを外し、スピンドルを取り出す
- モンキーレンチでナットを反時計回りに回す(固い場合は布を巻いて滑り止めにする)
- スピンドル(内部の金属部品)を引き抜く
➡ ここまでの手順はコマパッキンの交換と同じです!
⑤ 古い三角パッキンを交換
- スピンドルの根元に 三角パッキンがある ので確認
- 古い三角パッキンを外す(指で取れなければマイナスドライバーを使う)
- 新しい三角パッキンをはめる(サイズと向きが合っているか確認)
三角パッキンが劣化していると…
- ゴムが硬くなっている
- ひび割れがある
- 削れてサイズが小さくなっている
➡ これなら交換すれば 水漏れが改善する可能性大!
⑥ 元に戻す
- スピンドルを戻す
- ナットを締める(きつく締めすぎない)
- ハンドルを取り付け、ネジ(またはキャップ)を元に戻す
⑦ 水の元栓を開けて確認
- 元栓を開ける
- 蛇口をひねり、水漏れが直ったか確認!
参考:蛇口のパーツの名称
イラストの番号と対応しています。
- ハンドルビス
- 蛇口ハンドル/蛇口レバー
- キャップナット
- 三角パッキン
- 座金
- スピンドル
- コマ
- コマパッキン
- ナット
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