水栓と蛇口の違いは?|水栓は蛇口を含めた給水設備全体を指します

泡沫水流

「水栓」と「蛇口」は、日常では同じ意味として使われることが多いですが、厳密には少し違いがあります。

水栓と蛇口の違いは?

水栓:水を出したり止めたりする装置全体

一般的に「蛇口」や「水道」と呼ばれているものは、正式には水栓(水栓金具)といいます。
建築や設備の分野では「水栓=給水設備全体」を意味することが多いです。
例:「このキッチンにはどんな水栓をつけますか?」(蛇口を含めた給水設備全体を指す)

 蛇口:水栓の先端部分(実際に水が出るところ)を指す言葉

手でひねったりレバーを動かしたりする部分が「蛇口」にあたります。
水栓の中でも、特にユーザーが触る部分を指すことが多いです。
例:「蛇口をひねると水が出る」(ハンドルやレバーの部分を指す)

 

つまり、「蛇口」は「水栓」の一部と考えられます。
ただし、一般的な会話では「水栓」と「蛇口」を同じ意味で使うことが多いので、厳密に区別しなくても問題はありません😊。


おまけ:「カラン」という呼び方もある

主に業界用語や古い表現として使用されます。関西や一部の地域では、年配の方が「カラン」と呼ぶこともあるようです。

「カラン」という言葉が水栓(蛇口)を指すのは、オランダ語の 「kraan(クラアン)」 に由来しています。江戸時代、日本はオランダとの交易があり、多くのオランダ語が日本語に取り入れられました。

一般的にはあまり使われず、「蛇口」のほうが普及していますが、地域や世代によっては耳にすることもあるかもしれません。

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水栓の種類

水栓にはいくつかの種類があり、使用する場所や目的によって選ばれます。以下に代表的な水栓の種類を紹介します。

① 操作方法による水栓の分類

1. 2ハンドル水栓

🔧 特徴

  • お湯と水の2つのハンドルをひねって調整する。
  • 昔ながらのタイプで、温度調整に時間がかかる。

🚰 使われる場所

  • 洗面台
  • 浴室

2. シングルレバー水栓(レバー式水栓)

🔧 特徴

  • レバーを上下・左右に動かして、水の量や温度を簡単に調整できる。
  • 片手で操作しやすく、最近の家庭では主流。

🚰 使われる場所

  • キッチン
  • 洗面台
  • 浴室

3. 自動水栓(センサー式水栓)

🔧 特徴

  • 手をかざすと水が出て、離すと止まる。
  • 節水効果があり、衛生的。

🚰 使われる場所

  • 公共トイレ
  • 病院・飲食店
  • 一部の家庭のキッチンや洗面台

4. サーモスタット水栓(温度調節機能付き)

🔧 特徴

  • ダイヤルを回すだけで、設定した温度のお湯が出る。
  • 急な温度変化を防ぎ、安全。

🚰 使われる場所

  • 浴室(シャワー付き水栓)

② 設置場所による水栓の分類

1. 壁付け水栓

🔧 特徴

  • 壁から直接取り付けられている水栓。
  • シンクや洗面台がすっきりする。

🚰 使われる場所

  • キッチン
  • 浴室

2. 台付き水栓(デッキ式水栓)

🔧 特徴

  • シンクや洗面台の上に設置されるタイプ。
  • 工事が簡単で、交換しやすい。

🚰 使われる場所

  • キッチン
  • 洗面台

3. 立水栓(りっすいせん)

🔧 特徴

  • 地面から直接立ち上がっている水栓。
  • 屋外でよく使われる。

🚰 使われる場所

  • 庭やガーデニング用の水栓
  • 駐車場や洗車場

③ 特殊な水栓

1. 浄水器一体型水栓

🔧 特徴

  • 水道水と浄水を切り替えて使用できる。
  • キッチン向けに人気。

🚰 使われる場所

  • キッチン

2. ホース付き水栓(シャワー水栓)

🔧 特徴

  • ホースが伸びるため、シンクや浴室の掃除がしやすい。
  • 料理や洗髪時にも便利。

🚰 使われる場所

  • キッチン
  • 浴室

3. 二口水栓(ツーハンドル水栓)

🔧 特徴

  • 1つの水栓から2つの蛇口があり、別々に使用できる。
  • 洗濯機用と手洗い用を1つの水栓でまかなうことが可能。

🚰 使われる場所

  • 洗濯機置き場
  • 屋外(ホース接続用)

④水の種類による水栓の分類

1.単水栓(たんすいせん)

水またはお湯のどちらか一方しか出せない水栓のことです。

🔧 特徴

  • ハンドルやレバーを操作すると、水またはお湯のどちらかが出る。
  • 温度調整はできない。
  • シンプルな構造で安価、設置も簡単。

💡 イメージ:公園の水飲み場や、庭の蛇口など


2.混合水栓(こんごうすいせん)

水とお湯を混ぜて温度調整ができる水栓のことです。

🔧 特徴

  • 水とお湯を自由に混ぜて、好みの温度にできる
  • 2つの配管(水道管と給湯管)を接続する必要がある。
  • キッチンやお風呂など、温度調整が必要な場所で使われる。

🚰 混合水栓には、さらにいくつかのタイプがあります。

  • 2ハンドル混合水栓:左右のハンドルを回して温度調整(昔ながらのタイプ)。
  • シングルレバー混合水栓:レバーを上下・左右に動かして水量と温度を調整(主流)。
  • サーモスタット混合水栓:ダイヤルで設定した温度のお湯が出る(お風呂向け)。

💡 イメージ:キッチンのレバー式蛇口や、お風呂の温度調整できる水栓


いかがでしたか?水栓(蛇口)の種類って、意外とたくさんあるんですね。

水漏れで修理を依頼することになった時などに、自宅の水栓の種類がわかっていると、問い合わせがスムーズに進むと思いますよ!

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