残留塩素を取り除く、浄水シャワーの効果って?植物で試してみた!
突然ですが、先日お花をもらう機会があったので、浄水された水と水道水で花のもちが違うが比べてみました。
毎日水を入れ替えて、どのぐらい綺麗な花を見せてくれるだろうと観察してみたところ、1週間ほど経過したところで元気加減に差が見られました。 残留塩素を除去するだけでこれだけの差がありました。
色々な見解がありますが、塩素が入っている水道水は、土の中のミネラルバランスや微生物のバランスを崩す可能性があると言われています。改めて現在自分の使っている水道水を見直してみるのもいいなと思いました。
水は生活のあるゆるシーンで
水道水。あなたが1日生活する中でどのような時に使っていますか?
料理や食事、洗い物、洗濯、洗顔、お風呂。大事な家族の一員であるペットや植物。 蛇口をひねれば当たり前のように綺麗な水が使える日本は恵まれている。とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか。
水道水の残留塩素とは?日本の水は安心できる水?
日本の水道水から流れ出る水は、生息する微生物や菌類などを死滅させるための殺菌・消毒のために塩素により消毒され供給されています。塩素処理を行った用水には塩素を多少残存させておかないと処理後に再度微生物や藻類、その他が生息して汚染します。消毒された水道水に混ざっている塩素量のことを残留塩素と呼んでいます。 水道法第22条では、衛生確保のため塩素消毒を行うことが定められており、残留塩素濃度は、水道法施行規則第17条第3項において、以下のように定められています。
「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。ただし、供給する水が病原生物に著しく汚染されるおそれがある場合又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を多量に含むおそれがある場合の給水栓における水の遊離残留塩素は、0.2mg/L(結合残留塩素の場合は1.5mg/L)以上とする。」
水質管理上留意すべき項目として、上限の目標値を1mg/L以下に設定しています。残留塩素が多いと塩素臭が強くなるため、おいしい水の観点から、各水道局は、目標値を0.3mg/L以上0.5mg/L以下程度に設定しているようです。
ちなみにアメリカやフランスでの塩素濃度は0.1ppm以下、ドイツでの塩素濃度は0.05ppm以下とされ、下限はありません。 またWHOに定められている水道水の残留塩素濃度の上限(生涯にわたり水道水を飲んでも人の健康に影響が生じない塩素濃度)が5mg/Lです。
残留塩素がカラダに与える影響は?
塩素は公衆衛生上大切ですが、塩素の持つ強い酸化作用が、人体に影響を与える可能性があると言われています。私たちの皮膚や髪を作っているタンパク質をボロボロに破壊する恐れがあるのです。
塩素が含まれた水でシャワーを毎日浴びていると、知らず知らずのうちにどんどん皮膚や髪が影響を受け、肌荒れや髪の痛みの原因となっていきます。赤ちゃんの沐浴もガーゼタオルや低刺激の石鹸を使っていても、浴びるのは水道水。大切にしたいものを塩素の下にさらしているといっても過言ではありません。
また、塩素と有機物が反応して生成されるトリハロメタンなどの物質は、発ガン性があると指摘され、そうした物質を含む排水が生態系に与える影響も懸念されています。
残留塩素が皮膚のタンパク質を「カルボニル化」する
水道水の残留塩素が皮膚に及ぼす影響について、詳細な報告は少なかったのですが、2024 年 に『日本化粧品技術者会誌』に掲載された論文によると、「水道水の使用には角層のタンパク質はカルボニル化の亢進と、表皮バリア機能の低下を引き起こすリスクが潜在的に存在している可能性がある」ことが確認されました。
参考:古賀 一成, 山本 剛之, 中島 泰仁「水道水中の残留塩素による角層タンパク質のカルボニル化と表皮バリア機能への影響」日本化粧品技術者会誌 2024 年 58 巻 1 号 p. 30-37
論文の内容を簡単にまとめると、以下のようになります。
- カルボニル化とは、紫外線など外界の影響により、角層の主な構成成分であるケラチン(タンパク質)が酸化してしまうことです。
- カルボニル化によってケラチン線維構造の構築状態が変質すると、肌の透明感が失われてしまいます。
- また、カルボニル化したタンパク質は濃い黄色をしているため、肌が黄色化する原因となります。一般的に「黄ぐすみ」と呼ばれている現象です。
- さらに、カルボニル化は皮膚の保湿機能を低下させる可能性があります。
目で見えるように実験してみた!人毛がハイター(塩素)によって溶けていく様子を観察
ハイターには次亜塩素酸ナトリウム(一般的に「塩素」「カルキ」などとよばれる物質)と、タンパク質を溶かす性質をもつ水酸化ナトリウムが入っています。水酸化ナトリウムはpH(ピーエッチ)の調整をするためのアルカリ剤として浄水場で水処理のために使われる薬剤でもあります。
これはかなり度が過ぎた実験です。人毛100%をキッチンハイターに浸けてみました。 あえてやりすぎた方法で実験することで、髪の毛への影響を肉眼でみることができると考えたからです。
人毛がハイターによって溶けていく様子を観察しました。じわりじわりと髪の毛から小さな気泡と共に髪の毛の色素が溶けだしていきました。また、30分経過後位から、髪の毛がちぎれ溶け出し、60分経過後には写真で比較して分かる通り、髪の毛の長さと量に違いが出ました。
もちろん水道水はハイター程強いものではありませんが、この様子を見ながら髪の毛がパサパサになったり枝毛ができたりする過程が分かった気がしました。
もう1つ、行き過ぎた実験をしました。それは見た目のみではなく実際に髪の毛にどれほどのダメージが出るのかを数値で比較したかったからです。
人毛100%をキッチンハイターに、もう一部を除塩素シャワーに通した水に1時間つけ置き、各々の人毛1本の状態でどれだけの負荷まで耐えることが出来るかを測定しました。下の写真では分かりにくいかもしれませんが、それぞれ1本の髪の毛でひも付き紙袋を持ち上げ、何グラムで髪の毛が切れてしまうかという方法で行測定してみました。
結果は以下の通りでした。
キッチンハイターに浸けた髪の毛は90gで切れてしまったのに比べ、除塩素に浸けた髪の毛は140gまで持ちこたえました。 水道水に含まれる程度では当然もっと影響は少ないですが、残留塩素の影響についてはなんとなくイメージしてもらえたらと思います。
残留塩素を除去!オススメアイテムは⁈
魅力がいっぱい!MIZSEI(水生活製作所)の塩素除去シャワーヘッド!
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また鉄サビや水道水中の汚れも除去できるので安心です。
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参考
環境省:水道法関連法規等
https://www.env.go.jp/water/water_supply/hourei/suidouhou/index.html