冬場に水道管が凍結すると、破裂して水漏れの原因になることがあります。これを防ぐために「水抜き(排水)」を行います。初めての方でもできるように、手順をわかりやすく説明します。
水抜きの基本的な手順
※戸建て住宅・アパートの一般的なやり方です。建物の設備によっては方法が異なる場合があるので、取扱説明書や管理会社に確認してください。
① 水抜き栓(元栓)を閉める
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水道の元栓(水抜き栓とも呼ばれる)を閉めます。
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場所は家の外にあるメーターボックス内か、室内の給湯器近くにあることが多いです。
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レバータイプなら「閉」に回す、ハンドルタイプなら時計回り(右回し)に締めます。
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② 家の中の蛇口を開ける
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すべての蛇口(キッチン・洗面台・風呂・トイレなど)を開けて、水を抜きます。
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お湯側の蛇口も開けて、給湯器内の水も抜きましょう。
③ 水が出なくなったら、蛇口を少し開けておく
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少し開けた状態で置いておくと、残った水が膨張しても逃げ道ができ、破裂を防げます。
④ 給湯器の水抜きをする(重要)
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給湯器の電源を切る。
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給湯器の水抜き栓を開ける。
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機種によって場所が異なるため、説明書を確認してください。
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水抜きレバーやバルブがついている場合は、それを開けます。
⑤ 洗濯機・ウォシュレットの水抜き
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洗濯機のホースを外し、残った水を出します。
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ウォシュレットは、コンセントを抜き、水抜きレバーがあれば開けます。
水を再び使うとき
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すべての蛇口を閉める。
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水抜き栓(元栓)を開ける。
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ゆっくりと蛇口を開け、水が正常に出るか確認する。
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給湯器の電源を入れる。
注意点
✅ 凍結の心配がある時は、水を少しずつ流し続ける(チョロチョロ出すと凍結しにくい)。
✅ 完全に水が抜けていない場合があるので、注意して確認する。
✅ 給湯器の水抜きは忘れずに!(内部の配管が破裂することがあります)。
これで水道管の凍結を防げます!初めてでも慣れれば簡単にできますよ。
🔎 元栓のある場所(一般的な設置場所)
① 戸建ての場合
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家の外にある 水道メーターボックスの中
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玄関や駐車場、庭の隅などに設置されていることが多い。
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四角いフタ(鉄やプラスチック製)が地面に埋まっていることが多く、「水道メーター」や「メーターボックス」と書かれていることがある。
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フタを開けると、水道メーターと バルブ(ハンドル式 or レバー式)があり、これが元栓。
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② マンション・アパートの場合
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玄関横のパイプスペース(PS)内にあることが多い。
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ドアの横や共用廊下に「メーターボックス」や「PS(パイプシャフト)」という小さな扉があり、中に水道メーターと元栓がある。
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部屋ごとに独立した元栓があるので、自分の部屋のメーターを確認する。
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③ その他の可能性
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地下や床下(古い住宅や寒冷地の場合)。
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外の壁にむき出しのバルブとして設置されている場合もある。
🛠️ 元栓の閉め方・開け方
🔴 閉める(止める)
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ハンドル式(回すタイプ): 時計回り(右回し) に回す。
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レバー式(上下に動かすタイプ): 「閉」方向に倒す。
🟢 開ける(再び水を使う)
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ハンドル式:反時計回り(左回し) に回す。
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レバー式:「開」方向に倒す。
⚠ 注意
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急に元栓を開けると、水圧の変化で配管にダメージを与えることがあるので、ゆっくり開けるのがポイントです。
📌 まとめ
🏠 戸建て → 地面の水道メーターボックス内(庭や玄関付近)
🏢 マンション・アパート → 玄関横のメーターボックス(PS内)
元栓を閉めると 家全体の水が止まる ので、水漏れや長期間の不在時には閉めると安心です!
補足:止水栓・元栓・水抜き栓の違い
この3つはしばしば混同されることがありますが、厳密には違いがあります。
簡単に言うと、
✅ 「水抜き栓」→ 特定のエリアの水を止める用(凍結防止の水抜きに使用)
✅ 「止水栓」→トイレや洗面台など 設備の水を止める用
✅ 「元栓」→ 家全体の水を止める用
詳しくはこちら:
止水栓、元栓、水抜き栓の違いは?|どのエリアの配管系統の水を制御するかが違う | MIZSEI 水生活製作所
凍結対策におすすめ!耐寒蛇口&凍結防止カバー
自動で水抜き!凍結防止水栓
MIZSEIには「SMA(形状記憶合金バネ)」を搭載した凍結防止水栓があります。
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