入浴料と入浴剤の違いは?|入浴料は「化粧品」入浴剤は「医薬部外品」

「入浴料」は化粧品、「入浴剤」医薬部外品にそれぞれ分類されるという違いがあります。化粧品は効果や効能が限定的、医薬部外品は特定の効果が認められたも成分が配合されている、という点が異なります。

「入浴料」と「入浴剤」の違い

「入浴料」と「入浴剤」は、一見同じに見えますが、実は次のような違いがあります。

・入浴料:「化粧品」に分類される

・入浴剤:「医薬部外品」に分類される

「剤」という文字は、薬のような効果・効能があると消費者に誤認させてしまうおそれがあるため、化粧品に使用してはいけないと法律(※)で決められています。

※医薬品医療機器等法(旧薬事法)

「化粧品」と「医薬部外品」の違い

化粧品の定義

「化粧品」とは、人の体を清潔に保ち、水分や油分を補ったり、外的刺激から保護したりする目的をもつもので、作用がおだやかなものを指します。

見た目を美しく変えるという、美容的な目的もあります。

また、製品に含まれる成分全体によってその効能を発揮することが特徴です。有効成分という概念はありません。

参考リンク:化粧品の効能効果の範囲56項目(化粧品成分オンライン

医薬部外品の定義

主に予防や改善を目的としたもので、医薬品よりも穏やかな薬理作用と安全性が認められた有効成分が配合されたものを、「医薬部外品」といいます。

化粧品と同じ美容的な目的を持つものは、「薬用化粧品」とよばれます。

製品に含まれる特定の成分(=有効成分)が、特定の効能・効果を発揮するという点が、化粧品とは異なります。

参考リンク:医薬部外品の効能効果の範囲(薬事法マーケティングの教科書)

化粧品・医薬部外品・医薬品の違い

化粧品・医薬部外品・医薬品の効能効果の表現

表と図はかずのすけ著『美肌成分辞典』より作成

化粧品と医薬部外品では成分の表記が異なる

同じ成分でも、化粧品と医薬部外品どちらに配合されるかによって、異なる名称が使われる場合があります。以下はその例です。

久光一誠『化粧品成分辞典』より

<化粧品/医薬部外品>

水/水・精製水・常水

BG/1,3ブチレングリコール

DPG/ジプロピレングリコール

メチルパラベン・エチルパラベン/パラオキシ安息香酸エステル

トコフェロール/天然ビタミンE・dl-α-トコフェロール

ココイルグルタミン酸Na/N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム

ラウレス硫酸Na/ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム

BHT/ジブチルヒドロキシトルエン

ユビキノン(コエンザイムQ10)/ユビデカレノン

成分の表記が異なる理由

以前は化粧品の成分も医薬部外品の成分も、旧・厚生省が規格と名称を定めていました。

しかし、2001年に化粧品の成分が原則自由化されると、化粧品業界の団体は輸出入にかかる障壁を減らすために、米国のINCIという団体が定める規格と名称に合わせることにしました。

一方、日本独自の制度である医薬部外品の成分は、今も国による許可制で、古い規格と名称がほぼそのまま継続して使われています。

「医薬部外品」と「薬用」の違い

薬用せっけんや薬用化粧水など、「薬用」とつくスキンケア化粧品や入浴剤などは、基本的に医薬部外品と同じです。効果と安全性が認められた特定の成分が含まれている、という意味になります。

医薬部外品には、化粧品以外にも様々な種類があります。殺虫剤や栄養ドリンク、生理用品など、化粧品とはかなり用途が異なるものも含まれています。

そこで、医薬部外品の中でも特に化粧品に近い使い方をされるものに限って、関連する業界団体が共同で全成分表示の自主ルールを作って運用しています。薬用入浴剤、薬用せっけん、薬用化粧水などが該当します。

塩素を除去する入浴料・入浴剤「おぷろ」シリーズ

「おぷろ」とは水にこだわる浄水器メーカーが開発した、塩素を除去する入浴料と入浴剤のシリーズです。

浴槽用の浄水器を設置するよりも手軽に塩素を除去でき、さらに保湿成分などの美容成分がたっぷり配合されています!


入浴料シリーズ

区分

入浴用化粧品

全成分

【共通】硫酸Na、グリシン、ポリクオタニウム-10、シリカ、アスコルビン酸Na、パパイン、トウキ根エキス、カミツレ花エキス、チャ葉エキス、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸Na、エタノール、DPG(くも以外)、水、香料(あわ以外)

【うみ】スクワラン、マコンブエキス、赤106、青1

【くも】酸化チタン、PEG-150、ステアラス-13、オレイン酸Na、オレイン酸POE(20)ソルビタン

【はな】センチフォリアバラ花エキス、加水分解コンキオリン、赤106、黄5

【もり】ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、黄4、青2

【みつ】ローヤルゼリーエキス、黄4、黄5

【あわ】コハク酸、炭酸Na、PEG-40水添ヒマシ油

成分の解説はこちら▽

「おぷろ」の美容成分を解説|塩素を除去する入浴料(入浴用化粧品)

種類

うみ…ミント系の清々しく爽快感ある香り
くも…ゆず系の少し甘くてスッキリとした香り
はな…南国の花のような穏やかで優しい香り
もり…ウッディーな香りで森林浴気分
あわ…無色透明。細かい泡がシュワっと広がります
みつ…フルーティーな香り


入浴剤シリーズ

商品名

おぷろアロマ

区分

医薬部外品

全成分

硫酸Na、コハク酸、炭酸Na、グリシン、デキストリン、酸化チタン、ポリクオタニウム-10、炭酸水素Na、シリカ、アスコルビン酸Na、サクシニルアテロコラーゲン、ヒアルロンサンNa、グリチルリチン酸2K、セイヨウアカマツ球果エキス、アロエエキス、ショウブ根茎エキス、ラベンダー油、パパイン、BG、水、エタノール、DPG、香料、着色料

成分の解説はこちら▽

「おぷろアロマ」の美容成分を解説|塩素除去&保湿ができる入浴剤

効能・効果

疲労回復、肩のこり、腹痛、うちみ、くじき、神経痛、リウマチ、あせも、しっしん、しもやけ、ひび、あかぎれ、荒れ性、にきび、冷え性、産前産後の冷え性、痔

種類

アロマ…フランキンセンスの魅惑的な香り
アロマキキョウ…グリーンハーブのさわやかなキキョウの香り


商品名

おぷろスパ

区分

医薬部外品

全成分

「有効成分」乾燥硫酸ナトリウム、センキュウエキス散「その他の成分」アスコルビン酸Na、パパイン、ヨモギエキス、にんにく乾燥エキス、ニンジンエキス、モモ葉エキス、ショウブ根エキス、トウガラシエキス、チンピエキス、ショウキョウエキス、トウキエキス-1、カモミラエキス-1、チャエキス-1、サクシニルアテロコラーゲン液、ヒアルロン酸Na-2、グリシン、無水ケイ酸、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、酸化チタン、PEG(120)、POEステアリルエーテル、オレイン酸Na、硫酸Mg、塩化Na、乾燥硫酸ナトリウム、BG、水、エタノール、無水エタノール、香料

成分の解説はこちら▽

「おぷろスパ」の美容成分を解説|塩素除去&発汗作用がある入浴

効能・効果

疲労回復、肩のこり、腹痛、うちみ、くじき、神経痛、リウマチ、あせも、しっしん、しもやけ、ひび、あかぎれ、荒れ性、にきび、冷え性、産前産後の冷え性、痔

香り

オリエンタルハーブのすっきりした香り


塩素除去入浴料「おぷろ」

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参考

法規・表示について|日本浴用剤工業会 - Japan Bath additive Industry Association - (jbia.org)

かずのすけ、白野実『美肌成分辞典』主婦の友社 2019年

久光一誠『化粧品成分辞典』池田書店 2024年